スーパーに行くとたまに見かける″有機栽培″や″オーガニック″と表記された野菜。
なんとなく身体によさそう…
言葉だけ見るとこう思いますが、違いや意味をよく分かっていない方も多いのではないのでしょうか。

今回は有機野菜と無農薬野菜、自然栽培の3種類について詳しくまとめました。
この記事を読んで、ぜひ今後の買い物の参考になると嬉しいです。
この記事を読んでわかること
- 有機栽培と無農薬栽培の違い
- JAS規格について
- 無農薬野菜のルール
- 自然栽培について
- 野菜を購入するときに気を付けたいこと
有機栽培とは
化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組み換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業のこと。
簡単にまとめると、
- 化学合成した肥料や農薬を使わない
- 遺伝子組み換え技術を利用しない
- 環境に優しい
ということです。
また、「有機」=「オーガニック」であり、一般的に「オーガニック野菜」とも言われます。
有機栽培は他にも、自然の力を生かした環境で生産されており、たい肥などで土づくりを行うことから始まり、化学肥料や農薬を使用せず、3年以上経過した健康な土で栽培されます。
JAS規格
農林水産大臣が制定した「日本農林規格」のことで、品位・成分・性質など品質に関係する基準や生産方法に関する基準が定められていること。
このJAS規格を満たし、合格すると「有機JASマーク」を付けることができます。
JASマークがついていることで、消費者側が選ぶ際の判断基準となり、生産者のこだわりをアピールできたり、製品に対する信頼度が上がったりするメリットがあるのです。

有機栽培は農薬が入っている!?
有機栽培では、JAS認定の31種類の農薬であれば使用が許可されています。
また、有機栽培で使用されている肥料は「有機肥料」といい、動植物から作られた肥料のことで、たい肥や動物のフンなどを一般的に利用します。
しかし、たい肥は抗生剤などを投与され育った牛や豚のフンが使われていることもあるため、完全に化学物質を除去しきれていないのではないか、と問題の声が上がっているのが現状です。
有機栽培と無農薬栽培の違い
無農薬野菜は、有機野菜と違って国が定める規格がないというところが違いとなってきます。
無農薬野菜とは、その名の通り農薬を使っていない野菜のことです。
しかし無農薬野菜は現状、無農薬であることを証明する厳格な基準や規定がありません。
このことから、「無農薬」という言葉で農産物を売ってはいけないというルールがあるのです。
無農薬野菜にはルールがある
実際に、過去に使用した農薬が土に残っていたり、近隣の畑から農薬が拡散したなどという可能性も十分にあり得ることから、厳格な基準や定義がない以上「無農薬」と表記することは消費者に誤解を招くとして禁止されています。

そこで「無農薬」に代わる表記として、「特別栽培農産物」という名称で販売されています。
特別栽培農産物
特別栽培農産物は、「農産物が生産された地域の慣行レベルと比較し、節減対象農薬の使用回数が50%以下・化学肥料の窒素成分量が50%以下」という定義で定められています。
つまり、有機肥料以外の農薬と化学肥料の使用を基準より下回った野菜が「特別栽培農産物」として認定されているということです。
特別栽培農産物と表示されているときは以下のことをチェックしてみましょう↓↓
- 農薬や化学肥料をどの程度減らしているのか、または使用していないか
- 責任者に関する情報
また、農薬を使わずに育てた野菜の場合は「農薬:栽培期間中不使用」や「節減対象農薬:栽培期間中不使用」と記載されています。
もし「無農薬」で売られている商品があった場合には、その詳細まできちんと確認することが大切です。

自然栽培とは
自然栽培は、農薬や肥料、燃料を使わずに自然の力のみで野菜を栽培する方法です。
国から許可が出ている農薬や化学肥料はもちろん、家畜の糞尿などの動植物性たい肥、消毒剤、育苗土への肥料も与えていません。
自然栽培の特徴
有機栽培や特別栽培農産物と比べ、自然栽培にはどのような特徴があるのでしょうか。
- 環境への負担が少ない
- 資材費を抑えられる
- 健康によい
- 虫が付きやすい
- 収穫量が限られる
- 値段が高い
こういったメリットとデメリットがあげられます。
農薬を使わなくても病気や虫に負けないよう、敵地適温による旬の栽培に力を入れてあるため作物が健康に育つことを大切にしている農法が特徴です。
自然の力だけで育ったお野菜は栄養たっぷりだし、実がギュッと詰まっていてとってもおいしいよ~!

自然栽培には、有機JAS規格のようなマークや記載はありません。そこで私たち消費者がしっかり生産者をチェックする必要があります。
自然栽培か確認すべきポイント
- WEBサイトなどでしっかり栽培方法が開示されているか
- 農場がオープンで見学なども積極的に受け入れているか
- 問い合わせにきちんと応答があるか
自然栽培のお野菜はスーパーなどの店頭にはあまり並んでいませんので、地域自然食品店や宅配で購入することをおすすめします。
きちんとサイト等を確認して自分が良いと思うものを選びましょう。
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日本は世界の中でも、中国の次に農薬が多い国と言われており、土地や労働者への圧力や温暖湿潤気候により無農薬での栽培は膨大な労力がかかると言われています。
ですから現在の日本では本当に安全な野菜が手に入りずらい状況なのです。

理想としては信頼できるスーパーや農家さんを一つでも見つけておくことがオススメです。
身体に取り入れるものは、少しづつでも安全でいいものを意識していけたらいいですね!
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