子育ての中で必ず出てくる問題の1つ、トイレトレーニング。
一般的に1歳後半から3歳前後までに完了する子が多いと言われていますが、実際には「小学生になったけど夜だけ紙おむつ」「外出先では紙おむつ」などの問題があるお子さんもいます。

できるだけおむつ外れが早い方が育児も楽になり、経済的にも助かりますよね。
今回は赤ちゃんからでも出来るトイトレや、コツなどについてまとめました。
この記事を読んでわかること
- 実際に成功した0歳からのトイトレ
- 基本的なトイトレの進め方やコツ
- おまると補助便座のメリットやデメリット
- トイトレに最適なグッズ
- 外出先でのトイトレ
元保育士の私が、園で実際に行っていたトイトレの進め方をご紹介します!
少しでも参考になると嬉しいです。
0歳からできるトイレトレーニング
これは赤ちゃんのうちにトイレトレーニングを終わらせてしまうという方法です。
「え?赤ちゃんでもできるの!?」と思われる方が多いのではないでしょうか。
簡単に説明しますと、物心がつく前にトイレで排泄することを当たり前にしてしまおう!ということです。
トイトレ中によく聞く声が、「子供がトイレを嫌がる」です。
特にイヤイヤ期は、トイレへ行ってくれないしこちらもストレスが溜まってしまいます…。

私が働いていた保育園では布おむつでの保育だったこともあり、0歳からトイトレを行っていました。
一般的にも布おむつにするとおむつ外れが早いと言います。
布おむつの場合は、おしっこやうんちで濡れると気持ち悪くて泣くのでわかりやすいからだそうです。
布おむつに関する記事はこちら↓↓
赤ちゃん(生後0か月から5か月頃)の排尿感覚は個人差もありますが、大体15~20分に一回です。
そのタイミングを見計らっておまるに座らせます。(しっかり支えながら)
- 15~20分に一回
- 寝起き
- 泣くとき
排尿するという感覚にまずは慣れていくことから始めます。
そして月齢が上がっていくと同時に排尿感覚も長くなり、20~30分に一回、1時間に一回、となってきます。(この辺は個人差がありますが、トイトレを行っていくと感覚がわかってきます)
我が子は新生児から布おむつを始め、トイトレが完全に完了したのは8カ月のときでした。
外出先でもトイレができるようになりました!
生後4か月のときに私が甲状腺炎になってしまい、トイトレができる状態じゃなかったので遅くなってしまいました。本来ならばもっと早くにおむつ外しができていたと思います…汗

うんちのタイミングですが、これもライフサイクルによって個人差があります。
毎日決まった時間に出る子や2~3日に1回の子もいるので、排便のサイクルを把握することが大事です。
- 排便しているときの顔や体勢をよく観察しておくこと!
排便の様子を知っておけばうんちのサインに気付くことができ、タイミングを見計らっておまるに座らせます。少しおむつに出ていても、続きがおまるでできますよ。
保育園では赤ちゃん用のおまるを使っていましたが、私の場合育児のときはおまるを買うのも洗うのも面倒だったため、トイレへ連れて行っていました。
トイレの背もたれの方に向かって座り、赤ちゃんの太もも付け根らへんを支えて持ちます。

新生児から生後6か月ぐらいまではこの体勢で頑張っていましたが、だんだん体重も重くなるのでお座りができるようになった頃から、トイレに取り付ける子供用の補助便座を使いながら支えていました。

外出の時は和式トイレですれば衛生面も心配ありません。(外出先は着脱しやすい服装にします。)
このように、物心がつく前にトイレで排泄するということを当たり前にしてしまえば後は楽ちん♩
イヤイヤ期なども気にせずにトイトレ完了です。
ただ、手間や時間がとられるのでおうちの方のストレスにならない程度にやってみてくださいね~!
基本的なトイレトレーニング(1歳~)
基本的に、今まで行っていた「おむつ替え」の時間をトレーニングにあてます。
ここからは実際に保育園で実践していたことをご紹介しますね。
STEP1.絵本や遊びでトイレへの興味を引き出す

1歳頃からは言葉の理解が始まってきます。
トイレは何をするところなのか、いつ行くのか、絵本などや遊びの中から興味を引き出してみてください。
おうちの方がトイレをする真似をしたり説明したりすると、より一層興味が沸くはず。
また、おしっこやうんちについても親しんでおくことが大事◎
「排泄はトイレでする」ということを意識づけできるようにしておきましょう。
STEP2.トイレの環境を整える(装飾)
まずトイレが好きになってもらえるように、トイレの中は明るく清潔に保ち、楽しい雰囲気になるようにしてあげましょう。
できればキャラクターのポスターやシール、折り紙で作ったものなどが貼ってあると、お子さんもトイレに行くのが楽しみになるはず。
園では飽きがこないように、季節ごとに装飾を変えていました。

STEP3.実際にトイレへ行き、便座に座ってみる
お子さんがトイレに興味を示しだしたら、おうちの方と一緒にトイレへ入ってみましょう。
まずはトイレに慣れることが目的です。
月齢やライフスタイルに合わせて、おまるや補助便座に座らせてみてください。
最初は少し怖がったり不安そうにしたりするかもしれないので、必ずおうちの方が側にいて支えてあげましょう。

「シーシーでるかな?」「うーんってやってみようか!」などと具体的に伝えてあげると、スムーズに入っていくことができます。
そして偶然にでもおしっこができたら、少し大袈裟に褒めてあげてください!
褒められることにより、次からの自信に繋がります。
「すごいね」「すっきりしたね」「気持ちいいね」など気持ちを具体的に表現したり、ハイタッチ、ぎゅーをするなどの、次もやる気が出るような言動が大事です。
STEP4.ごほうびシールを準備する
園では、おしっこやうんちが成功したら「できたよシール」をあげていました。
好きなシールを選ばせてあげたり、トイレノートを作ってシール手帳にしてみても♩

シールが溜まっていくと嬉しくて積極的にトイレへ向かってくれるようになりました。
STEP5.トレーニングパンツを履いてみる
STEP1~3までが慣れてきたら、おむつからトレーニングパンツに履き替えてみましょう。
トレーニングパンツにおしっこをしてしまうと「気持ち悪い」という感覚を覚え、トイレへ行きたくなります。
また、排泄が成功しているのであれば、ある程度尿をためることが出来てきている証拠です。

トレーニングパンツは3層~6層と種類があり、まだ漏れが心配な方は層が厚い方が安心です。(通気性や乾きにくいなどのデメリットはあります)
ほとんど漏れないお子さんは、層が薄く、軽くて動きやすい3層がオススメです。
STEP6.自分から「トイレ」と言えるようになる
最初は排尿間隔をおうちの方が把握しておきトイレへ誘導しますが、だんだんと生活の中の節目でトイレへ行くように促しましょう。(起床後、ご飯前後、出かける前、睡眠前など)
それ以外でも、「お腹がムズムズしたら教えてね」「トイレに行きたいと思ったら教えてね」と伝えておきます。
自分で言えるようになったらたくさん褒めてあげましょう。
自分で言えるようになったら、トイトレはほぼ完了です!
嫌がる場合は無理強いをしない
最初はおうちの方の思い通りに進まないことが当然です。
しかし無理にトイレへ連れていくと、子どもにとってトイレが嫌な場所になってしまいます。
これでは逆効果なので、嫌がる場合は少し時間をあけたり気分転換をしてからトイレに誘ってみるといいと思います。
遊んでいる最中に声掛けしても嫌がられることが多いので、「それが終わったらいこうね」「トイレ行ったらこれ作ろうか!」などの工夫した声かけをしてみてください。
失敗してしまっても絶対に叱らないこと。「冷たくて気持ち悪いね」などと共感の言葉をかけてあげてください。

トイトレを始めるにあたって、最適な季節は春~夏です!
冬の寒い時期にトイトレは、便座が冷えるので嫌がったり風邪をひくリスクもあります。
まずは「トイレに興味をもつ」だけでも大きな第一歩です。
焦らずゆっくりでもいいので、お子さんのペースに合わせて楽しくトイトレをすることが大切ですよ♪
おまると補助便座はどっちがいいの?
結論から言いますと、お子さんの月齢やそれぞれのライフスタイルに合わせて選ぶことが良いと思います。
・おまるの特徴
- 小さな子どもでも足がついて安心
- 踏ん張りやすい
- 手軽でどこにでも設置できる
- 排泄後に洗う手間がある
- おまるから次はトイレへ慣れる必要がある
- おまるで遊んでしまったりひっくり返したりするリスクがある
リビングなど、どこにでも設置できて小さな子でも安心して踏ん張ることができるおまるですが、結局はトイレですることに慣れなければいけません。また、うんちをした後などはきれいに洗浄しなければいけないため、手間と時間がかかります。
保育園では、排泄した後に足を入れようとしてみたり、ひっくり返そうとしてみたりと遊びながらする子もいました…
・補助便座の特徴
- 排泄後の洗浄が簡単
- トイレの環境に慣れ、習慣づくのが早い
- 足が付かないため不安な子もいる
- 踏ん張りにくい
- 季節や気温に左右される
おまると違ってトイレだとそのまま習慣づくことと、後処理が流すだけなので楽ちんです。
また、最初からトイレでの環境でトレーニングできるため、おまる→トイレという手間が省けます。
しかし補助便座は少し不安定だったり、足が地につかないため不安で嫌がる子もいます。
また、冷暖房が設置されていないトイレであれば暑さ寒さによってトレーニングの妨げになってしまうことも。
おうちの環境やライフスタイルに合わせて使い分けることをおすすめします!
トイトレに便利なグッズ
リッチェル ポッティス イス型おまる
今、トイトレの中で注目を浴びている、リッチェルのイス型おまる!
おまる・補助便座・踏み台がセットになっており、ばらして3つの使い方ができます。
座らせやすく踏ん張りやすいのが特徴で、おしっこガードやにぎらせるグリップなどもついている優れもの。
成長段階に合わせて使い方を変えていける便利なグッズです♩
これだけ買えばおまるにも補助便座にもなるから一石二鳥だね!
トイレトレーナー 踏み台付き補助便座
少し大きくなってきて、一人でトイレに行けるようになったら欲しいアイテム。
全体的に丸みを帯びた作りで、万が一体をぶつけても安心です。
裏側に滑り止めも付いているので安定し、床も傷つきにくい♩
一人でトイレに行ってくれるようになるとすごく助かりますね!
便利なグッズを使って、トイトレの負担を少しでも減らしましょう!
おうちの方が楽しいと、子どもも楽しい♩
外出先のトイレトレーニング
おうちでだいぶトイトレが定着してきたら、外出先でも挑戦してみましょう。
まずは着脱しやすい服装を選び、着替えは念のため少し多めに準備しておくと安心です。
また、外出先に子供用のトイレがあるかどうかも確認しておくとスムーズでしょう。
しかし家で出来るようになっても、外出先ではスムーズにできないパターンもあります…。
問題点1:外出先でトイレを怖がる?
働いていた保育園で外出した際に問題となったのが、トイレを怖がる子がいることでした。
全く聞きなれない音(音姫の流水音、ウォシュレット、隣の個室からの物音、ハンドドライヤーの音など)に驚き、なかなかおしっこに集中できないという問題が…。

これはもう説明するのと回数を重ねて経験するしか手はなく、園に帰ってから「お外のトイレにはこんなものがあるんだよ~」とウォシュレットやハンドドライヤーの説明をしたり、「お外のトイレはみんなのトイレ」だということも伝えました。
結果、回数を重ねていくうちにその後は普通にトイレができるようになりました。
問題点2:衛生面は大丈夫?
ズボンの着脱の際に足が床につくという、衛生面が気になることもありました。
着替え台のあるトイレならよいのですが…
これはズボンとパンツを1番下まで下げ、なるべく最大限に足を開かせるという方法が1番早かったです。ですから、外出の際はゴム製のズボンにするなど、伸縮性のある服装がオススメです。
女の子の場合はスカートやワンピースだと尚楽かもしれませんね。
どうしてもズボンやパンツを脱がないとトイレができないというときは、薄いペットシーツなどを持参しておくと気軽に床に広げて着脱できます。

まとめ
いかかでしたか。
今回は実際に保育園で働いていた時のトイトレ方法をご紹介しました。
- 0歳からでもできるトイトレ
- 基本的なトイトレ
- トイトレを進めていくコツ
- おまると補助便座の違い
- トイトレに便利なグッズ
- 外出先の問題点
トイレトレーニングはお子さんの成長過程に必要な大きな一歩です。
思うようにいかなかったり、周りと比べてしまったりすることもあるかと思います。
しかし個人差もありますので、焦らずお子さんのペースに合わせて進めてあげることが大切です。
叱ったり無理強いしてしまうと逆効果なので、楽しんでトイトレをできるよう工夫してみてくださいね!

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