みなさんひまし油ってご存じですか?
1924年、アメリカ人で自然療法の父と呼ばれる「エドガー・ケイシー」が数多くの不治の病や原因不明の病気になった相談者に勧めていたのがこのひまし油。
エドガー・ケイシーは、「あらゆる病気、不調の改善にはひまし油湿布、腸内洗浄が有効だ」と述べています。
ひまし油について
まずはひまし油について知っていきましょう。
ひまし油とは?
植物のトウゴマの種子からとる100%の植物油。原産は東アフリカですが、現在はアフリカやインド、アメリカ南西部などと世界的に広く自生しています。

以前は、工業用の材料やエンジンオイルとして使われるだけで、表舞台にはなかなかでてきませんでしたが、ここ近年では抗菌作用が強く、健康や美容への効果がとても高いと世界的に注目されるようになっています。
ひまし油が療法に使われるようになったきっかけ
冒頭で話したエドガー・ケイシーによる「ケイシー療法」がきっかけとなります。
ケイシー療法の原理は、頭文字をとって【CARE】と呼ばれています。
- Circulation(循環)血液・リンパ液からなる体液の循環
- Assimilation(同化)食べ物を適切に消化吸収する
- Relaxation/Rest(休息/休眠)身体を十分に休める
- Elimination(排泄)体内の老廃物を適切に排泄する
この4つの原理の中でも特に「E:排泄」を重要視しており、体内に毒素(老廃物)が蓄積されることが病気になる最大の原因と見なしています。
現代でいう、デトックスとも通じる考え方です。
体内に毒素が溜まらないような食事療法のほか、排泄を促す方法としてひまし油湿布が勧められています。
ひまし油の効果
身体への効果
- 癌
- チョコレート嚢胞
- 子宮筋腫
- アトピー性皮膚炎
- 排泄不良(便秘)
- 浮腫み
- 胆嚢炎
- てんかん
- 肝不全
- 硬皮症
- 頭痛
- 腰痛
- 坐骨神経痛
- リウマチ
- 虫垂炎
などの様々な疾患、症状の改善効果が望めます。
美容への効果
- シミ
- イボ
- ホクロ
- 肌荒れ
- 頭皮ケア
また、ひまし油は粘度が高く、はちみつのようにトロッと重めの質感で、保湿力も高いため、爪に塗ったりリップクリームの代わりとしても使用できます。マッサージオイルとして活用もでき、身体全身をマッサージすると血液の循環がよくなり体が温められ筋肉がほぐれるので、癒し効果も◎
髪の毛にはコンディショナーにひまし油を少量混ぜて使用すると髪のパサつきや枝毛予防にも効果的です。詳しくは後ほど…。

ひまし油を購入するときのポイント
ここまででひまし油について少し理解ができたと思います。
それでは実際に購入するときのポイントをご紹介します。
ひまし油にも種類がありますので、違いを見ていきましょう~!
1.製造方法や原料に注目
購入する際に、原材料や製造方法をよく見てください。
油を抽出する際に使用する溶剤を使った「溶剤抽出法」と、時間をかけて絞り出す「圧搾法」とあります。
溶剤抽出法は熱や溶剤を加えることにより短時間での抽出が可能ですが、オイルの酸化や化学成分が残ったりするリスクがあるためあまりお勧めできません。
原材料については、農薬や化学肥料を使って育てられたものより、有機認定の原料を使ったひまし油のほうが安全性も高いため、原材料は有機認定を選ぶようにしましょう。
2.「精製」か「未精製」か
ひまし油には不純物を取り除いた「精製ひまし油」と、圧搾して抽出した「未精製ひまし油」があります。
未精製ひまし油 | 精製ひまし油 | |
栄養価 | 高い | 未精製より少ない |
匂い・色 | 植物本来の香り・色 | 無臭・無色 |
肌への刺激 | 強い | 弱い |
価格 | 高め | リーズナブル |
ご覧の通り、未精製ひまし油のほうが効果がありおすすめ。
こちらの商品は未精製で有機認定されています↓↓
肌が弱い方はどちらと決めつけずに精製と未精製を使い分けるのも一つの手ですね!
ひまし油湿布について
ひまし油について理解ができたとろこで、一番おすすめしたいのがひまし油湿布。この湿布は肝臓に貼ります。

ケイシーは当時から多くの疾患の原因は、体内毒素排泄不良だと述べており、癌やアトピー、便秘などの様々な症状にひまし油湿布を勧め、3日間ひまし油湿布→4日目に腸内洗浄をするのが毒素排泄方法として1番有効だと記録を残しています。癌治療は特にこのパターンが勧められており改善効果が望めます。
ひまし油湿布は肝臓に貼ります。肝臓に貼ることにより肝臓の機能が高まり、血液中の毒素が分解され、体外に排出されるようになります。(右の脇腹あたり)

また、ひまし油湿布を行うことで精神が安定し、怒りにくくなったという声もあります。
ひまし油湿布は肝臓に貼るものですが、肝臓は怒りを溜め込む臓器でもあると言われており、湿布によって肝臓が癒されると怒りの感情も一緒に癒され流されていくとのこと。
それまで溜め込んでいた怒りの感情も解毒されるということですね。

ひまし油は温熱療法(温罨法)にも最適です。
温罨法についての詳しい記事はこちら↓↓
肝臓の他にも、自分の疾患のある部分に貼ると効果があります。(胃や子宮など)
それでは早速作り方から見ていきましょう。
作り方
作り方は準備するものが揃うと簡単です。
準備するもの
- 布(フランネル)
- ひまし油
- 温熱パック(湯たんぽでも〇)
- オイルカバー(ペットシーツなどの汚れてよいもの)
- 重曹
作り方
- 温熱パックをあらかじめ温めておきます。
- オイルカバーの上にフランネル(布)を敷き、ひまし油をたっぷり(200~250ml)注ぎます。※周囲に染み出さないように
- 全て重ねます。

使い方
使い方は自分の生活サイクルに合わせて行いましょう。
お風呂に入る前がおすすめです。
使い方
- 全て重ねたら肝臓に当てます。(ひまし油を注いだほうを直接当てる)
- 一時間ほど温熱パックで温めながら安静に過ごします。
- 瞑想したり心地よい音楽を聴くとヒーリング効果も◎
- ひまし油を外した後は、一リットルに対して大さじ2杯の重曹を溶かした重曹水をタオルに浸し、体を拭きます。(酸性の毒素をアルカリ性の重曹水で中和させます)
- その後は普段以上によく水分を取ってください。
- 使い終わった後はオイルカバーごと2つに折りたたんでビニール袋に入れて、常温保存できます。次回からは少しひまし油を足してください。
- ひまし油は2.3か月続けて使用できますが、変色したり汗臭くなった場合は新しいものを使ってください。
これを3日続けて4日休むというサイクルを3週間続けると、より効果が出ます。
湿布3日目の夜はオリーブオイルを大さじ1杯飲むと、ひまし油湿布と合わせて身体に溜まっていた不要物が出やすくなります!(腸内洗浄)

一つ一つ準備するのにも手間がかかりますので、一気に揃えたい方にはひまし油湿布セットもあります♩
これがあればすぐに始めることができますね。
でもお金をなるべくかけたくないという方には、手作り自己流のひまし油湿布もできます!
手作りもできる!
準備するもの
- ひまし油
- フランネル
- ラップ
- 貼るカイロ
作り方と使い方
- フランネルにひまし油を200~250ml注ぎ浸す。
- ラップやお皿などに置いてレンジで20秒温める(火傷に注意)
- 肝臓に直接当てたら、上からラップを巻く。(ひまし油が漏れてこないようにぐるぐると)
- その上から貼るカイロを当てておく。
- その後は先ほどとおなじです。
ひまし油が漏れて洋服などについてしまわないよう、しっかりラップで巻きます。(ラップは安めの柔らかい素材が使いやすいです)※100均などに売っているものでOK!
漏れが不安な方は上から腹巻などを一緒に巻いておくとズレにくいので安心ですよ!
手作りひまし油湿布のほうが身動きがとれてよいと思いますが、安静にリラックスすることも療法の1つですのでしっかり身体は休めてくださいね。
ひまし油を使わないほうが良い症状
以下に当てはまる方は使うのをやめておきましょう。
- 重篤な病気の治療中
- 手術直後
- 高熱、体力が消耗
- リンゴダイエット中(ダイエット前に行えば〇)
- 湿布をする個所に傷口がある
- 生理中(出血が増えたり生理不順になるおそれ)
ひまし油は美容にも効果あり!?
ひまし油はデトックス効果があるので、最近では美容界でも注目されています。
美肌を保つためには、デトックスがとっても重要なんです。

私たちの肌は一定の周期で生まれ変わります。皮膚の下で新しい細胞が作られ、肌の表面に出てきます。
その下から上がってきた新しい細胞と入れ替わることを「ターンオーバー」といいます。
このターンオーバーが乱れることにより、肌のトラブルにつながってくすみやシミ、ざらつきなどが起こりやすくなるのです。
この機にひまし油を使ったセルフケアを行ってみましょう。
また、ひまし油は顔や皮膚の他にも使い方によってはヘアケア、乾燥対策などにも効能があるといわれています。
それぞれの使い方を見ていきましょう。
シミ・ほくろ・イボへの効果
使い方は極めてシンプル。
気になるところにひまし油を薄く塗るだけです。
ただ、1度塗っただけでは効果は感じられないので継続することが大切です。
ひまし油は重めのテクスチャーで、少しべたつきがあるためつけすぎないようにしましょう。
また、就寝前に塗ると寝具等についてしまう可能性があるため乾いてから就寝するようにしましょう。

肌が弱い方は事前にパッチテストを行うことをお勧めします。また、ひまし油に含まれている一価不飽和脂肪酸は、肌に塗ると皮膚の表面で分解されて、肌に刺激が生じることもあります。塗りすぎには注意しましょう。
より効果的な使い方
ひまし油にあるものを足すと、シミ消しなどにより効果的です。
それは…重曹!

大きめのイボやシミには、ひまし油と重曹を1対2で混ぜたペースト状のもの塗り、ガーゼ付きの絆創膏を貼っておくとより効果的です。重曹にもタンパク質を分解したり油脂を乳化させる作用があるためダブルで効果抜群です。
ペースト状にすることにより、ひまし油が患部にしっかり溜まって肌に浸透してくれますよ♩
ただ、こちらもパッチテストはしてみてくださいね!
髪への効果

ひまし油の成分によって、残ったシャンプーやスタイリング剤、カラー剤などの余計な汚れを取り除く効果があります。また、抜け毛やパサつきなどのケアにも◎
ヘアケア方法

使い方
シャンプー前に、ひまし油を少量手に取り頭皮を優しくしっかりとマッサージ!(抜け毛対策にもなります♩)
頭皮が柔らかくなり、詰まった毛穴汚れや髪についた汚れも取り除く準備ができます。
その後は普段通りシャンプー。
洗い流したらトリートメントに少量ひまし油を混ぜて髪の毛に揉み込みましょう。
時間に余裕がある方は、パサつきが気になる毛先などを中心にラップなどで包みしばらく時間をおく集中ケアもおすすめです。
頭皮マッサージやヘアパックをした後は、2回ほどシャンプーをしてしっかりと洗い流してくださいね。
ヘアケアをしながら身体をゆっくり温めましょう♩
ただ、シャンプーのし過ぎは逆に頭皮が乾燥したり、髪の毛にダメージを与えてしまうので注意です!
その他にも…
【メイク落としに】…毛穴を開く役割もあるため、メイク落としにもできます。ホホバオイルを足すと軽めのテクスチャーになり使いやすいです。
【代謝・免疫力に】…ひまし油を使って身体をマッサージしたり、ひまし油湿布をすると内臓の機能が向上し、新陳代謝がアップ。リンパや血液の流れもよくなり、免疫力も高まりますよ。
まとめ
いかがでしたか。
ひまし油にはたくさんの効果があり、とても有能な油です。
ひまし油で期待できること
- デトックス効果(ダイエットにも)
- 精神安定
- 肌への効果
- 髪への効果
ぜひこの機にみなさんも試してはいかがでしょう。
温熱療法による温罨法の記事も合わせて読んでみてくださいね。
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