亜急性甲状腺炎とコロナを同時に発症した話①【体験談】

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このコラボでの発症は世界でもかなり珍しいそうで、入院中はいろんな専門医の先生が私の症状を調べに来ました。

(主治医から、学会で発表させてくださいと。笑)

今まで大きな病気やケガをしたことがなく健康体だった私が、気付かないうちに甲状腺炎になって苦しんだ経験をお話しします…

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妊娠中から潜んでいた?甲状腺炎

結婚を機に仕事を辞め、第一子を妊娠。

嬉しい思いと同時に、重度の悪阻。

安定期前まで、毎日のように嘔吐していました。

水すら受け付けず、迷走神経反射もちの私は嘔吐下痢の後に気絶することもしばしば…。

迷走神経反射とは

長時間の立位や座位、強い痛み、疲れ、ストレスなどをきっかけとして生じる心拍数の減少や血圧の低下のことで、脳が貧血状態となります。これによって、血の気が引く、気分が悪い、冷や汗、めまいなどの症状が数分間続き、最終的には失神に至ることも。

※私の場合、迷走神経反射は腹痛時のみに起こり、軽く5分程度気絶した状態になります…。悪阻の時はこの症状にかなり悩まされました。

体重は8キロ減り、産婦人科の先生からは入院しませんか?と言われていたのですが、なぜか意地でもしたくなかった私は点滴通いの日々でした。(今思えば入院すればよかった…涙)

安定期過ぎてからは体調が安定し臨月になったころ、少し歩くだけでも動悸が激しくすぐ疲れるなぁと思っていてました。

  • 脈がかなり速い
  • 何メートルか歩いただけで息切れ
  • 長距離走をした後のような横腹の痛み

これが私の主な初期症状でした。

妊婦健診でも異常なしだったし、臨月になったからだろうとかなり軽く考えていました。

しかしこの甘い考えが、後に自分を苦しめることに…

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出産後に感じた違和感

長時間の陣痛に耐え長女を出産。

ありがたいことに、母子ともに健康で自分の身体の回復も早い方だと思っていました。

完全母乳で娘も順調に大きくなっており、睡眠不足ながらも育児に奮闘する毎日。

しかし出産後でも自分の身体に若干違和感がありました。

  • 食欲が止まらない
  • でも体重は減っていく
  • 甘いものが無性に食べたくなる
  • 動悸がますます激しい
  • 疲れやすい
  • 手がたまに震える

今考えれば、すぐに病院へ行くべきでした…。

育児している中で、動悸が激しいことと疲れやすいことが1番きつかったです。

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ついに現れた甲状腺炎

そして娘が3か月になってからのある日。

なんとなく倦怠感と喉の痛みがあり、熱を測ると38度。

「コロナ…?」

流行っていた時期でもあったため、とっさにその文字が頭に浮かびました。

とりあえず熱を下げようと思い…熱湯を準備。

小さい頃から熱が出ると母から熱湯の足湯をさせられていた私は、自分でやることに。笑

(まぁこれがびっくりするほど早く熱が下がるんです)

熱湯に鷹の爪と塩入れて…

母乳育児ということもあり、薬は飲みたくなかったのでなんとか一人で熱湯足湯に耐えました。汗

すると36度台まで下がり、安心して眠りについたのですが…

朝方、声が出ないほどの喉の激痛。でも止まらない咳に見舞われ熱は40度に。(もう意識朦朧でほぼ覚えていません)

主人も「コロナかも」と思ったらしく、検査をしてくれる病院を探してくれました。

病院からは、その症状はもう救急車を手配してよいと言われ救急車で病院へ。

ここからは覚えていないのですが、看護師さん曰く点滴をしても下がらない熱に驚かれ様々な検査をしたそうです。

そして私も意識がはっきりとしてきたころ…

先生から「亜急性甲状腺炎の可能性があります」と言われました。

バセドウ病という症状です」と。

何かしらのウイルスによって甲状腺の細胞が破壊され、一時的に甲状腺のホルモンが多くなること。首の痛み、皮膚の赤み、飲み込み時の痛み、発熱などの症状が起こり、さらに動悸や手の震え、発汗、全身のだるさなどの、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状がでます。

「あぁ、ついに病気になったのか」と今まで健康に過ごせたことに感謝した瞬間でした…。

入院を促されましたが、この時は娘が心配ということもあり、咳と喉の痛みはありましたが熱も落ち着いたので一旦帰宅させてもらうことに。PCRの検査結果も次の日にならないとわからないということでした。

しかし家に帰ってから、また意識朦朧とするほどの症状が出始めました。

時間が経つにつれ、また上がっていく熱に喋れないほどの喉の痛み。

でも飲めない薬。そして授乳。 

正直限界でした。

夜には咳き込みすぎて嘔吐してしまい、心配した主人がまた病院へ連れて行ってくれました。

そしてすぐ入院が決定。

娘には本当に申し訳なかったのですが、ミルクを飲んでくれたので安心しました。

入院中はかなり地獄でした。

そしてPCRの結果、コロナ陽性。

亜急性甲状腺炎とコロナウイルス同時に発症したのです。

ただ私の場合、幸いにもコロナに関しては軽症とのこと。

ただ甲状腺ホルモンの数値が基準値よりかなり高く、様々な検査が必要だと言われました。

心臓や喉のエコーを撮ったり、CTを撮ったり…

また、治療では抗生物質やステロイドの薬が処方されました。

母乳育児のため、出来る限り薬は飲みたくなかったのですが、もう言ってられないほどでした…

それでも熱は4日間ほど下がらず38~39度台を行き来していました。

喉はもう何もしていなくても痛くて、水すら飲めずメンタル的にもやられ、入院中は毎日泣いていました。涙

薬は何種類飲んだのかわからないほど処方され身体に合わなかったのか、吐いてしまったり、胃がものすごく痛くなったり…

採血すると、薬のせいで肝臓の数値も上がってきているとのこと。

さらに腰の辺りには帯状疱疹が出てほんとに散々です。

季節の変わり目や、風邪などで体調を崩し、免疫力が低下しやすくなると水ぼうそうを起こすウイルスと同じ水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが原因で起こる、痛みをともなう皮膚湿疹のこと。

主人と娘もコロナ陽性でしたが、熱が1日出ただけで済み軽症でした。

まだ生後3か月の娘のことが心配でたまりませんでしたが、なんとか持ちこたえてくれました。

亜急性甲状腺炎×コロナウイルスの主な症状

私がこの病気になったきっかけは、コロナウイルスが身体に侵入して甲状腺の細胞を破壊したことが原因だと言われました。(破壊性甲状腺炎ともいう)

亜急性甲状腺炎は、甲状腺機能亢進症というバセドウ病に似て

  • 動悸が激しい
  • 食欲が増す
  • 体重が減る
  • イライラ
  • 下痢しやすい
  • 手が震える
  • 眼球が突出する
  • 疲れやすい

などという症状があります。

私が出産後に感じていた違和感はこれだったのでしょう。

脈拍も、普通の人が1分間に60回ぐらいだとしたら、私は150回ほどあると。

常に全速力している状態だと言われました。

それに+コロナということだったのですが、甲状腺炎の症状の方が強すぎて、正直コロナの症状はどれなのかわかりませんでした…。

コロナの隔離機関が終わるまで入院し、退院する頃は熱も落ち着き喉も少しマシになりましたが体の倦怠感などはまだまだ続いていました。

今後は病院に月に1度通院して採血での結果で様子を見ていくことに。

イライラが止まらない

退院しても体は常にだるく、ほとんどゴロゴロして過ごしていました。

喉の痛みは中々治らず喋るのもきつい。

そして小さなことでも敏感になってしまいイライラが止まらなくなったのです。

元々性格上、私は小さなことはあまり気しないタイプでどちらかというと大雑把でした。

でもホルモンバランスの乱れからか、主人の娘への育児のやり方が気に食わなかったり、少し小言を言われたりすると、プッチーンとキレることが多くなりました。

主人からも「すぐ怒らないでよ…」と。

確実に喧嘩は増えたし、料理も下手くそになりました。(味覚も変わった)

甲状腺機能亢進症は目つきがきつくなり、イライラすると知りました。

病気のせいにはしたくありませんでしたが、この時はスーパー短気です…

娘はまだ3か月。

自分がこんなことになってしまい家族に申し訳ないのと、入院中に薬を身体に入れたためしばらく母乳をあげることができない自分に1番イライラしていました。

絶対治す

私の母は整体師なのですが、甲状腺炎に効くツボを押さえてくれ、専門的な知識をたくさん教えてくれました。

主人も私の病気を受け入れ、家事・育児を今まで以上に協力してくれたり、義実家からもたくさん支援をしてもらい、私もこのままじゃいかん!!絶対治す!!と自分を奮い立たせました。

まず薬は使わないことに決めました。

私の母は以前、子宮癌と診断されたことがあります。

しかし、手術をしようと勧める周囲に対して「自分の力で治してみたい。」と貫き、手術もせず薬も使わず見事に癌を消したのです。

整体師という手前、簡単に医学の力で治すわけにもいかなかったのかもしれませんが、できることを何でもやって、足先まで身体を冷やさないよう毎日努力していた母の姿を覚えています。

その努力の結果、今では健康な母。

私はそんな母の姿を思い出し、私も頑張ってみようと決意。

正直、薬を飲んだ方が倦怠感や動悸もおさまるし治りは早いかもしれません。

でも薬に頼ることで、薬がないといけない依存体質になってしまいます。

私は母乳育児中ということもあったし、何より体の免疫力を上げたいと思いました。

調べれば甲状腺に効く食べ物やアイテムはたくさんあったし、できることはやってみよう!病気に負けない身体づくりをしよう!と努力しました。

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